Trenz社のTE0720を組み込むための情報
Trenz社のTE0720は4cm×5cmの小型なサイズに、DDR3メモリをはじめ、多彩なコンポーネントを搭載しているZYNQボードです。
このボードの裏面には100ピン、60ピン、100ピンと、3つのコネクタが出ています。このコネクタを使って拡張して、自社製品の基板に組み込むための方法を考えたいと思います。
まずは、外部に接続するコネクタのピンの回路図を図示します。
B13_**のようなピンはI/Oバンクがそのまま出ているピンなので、使い方の説明は不要だと思います。
おおまかな説明をすると、
- 電源は3.3VINに、3.3Vを供給すればよい。
- 1.8Vと1.5Vという端子は、電源出力である
- Bank13の全ピンがコネクタに出ている。
- Bank33とBank34、Bank35はほとんどのピンがコネクタに出ている。Bank13,33,34,35はそれぞれ電源が独立していて、コネクタからVCCIOを与えるしくみになっている。4種類のBankには機能的な違いはなさそう
- USBホストのチップが搭載されているので、コネクタを外付けするだけでよい
- RTCは、VBAT_INという端子にバッテリを外付けする。ボード上にはバッテリはない。
- ギガビットイーサのPHYは搭載されているので、PHY_MDI*の8本の信号をRJコネクタに接続するだけでよい
です。
自明でないピンの役割は次のようになっています
- EN1 ・・・ HならオンボードのDC-DCを使う。使わないならNOSEQ=1にする。
- NOSEQ・・・1.0Vと1.8Vの電源を常にONにする。通常はオープン
- PGOOD・・ボード上のすべての電源が正しく動作したらHになる
- MODE・・・LならばSDカードからブート。電源ONのときのみ有効
- JTAGMODE・・・4.7kΩの抵抗で3.3Vにプルアップすること。そうしないとJTAGでZYNQがみえない
- SOUT_N、SOUT_P、SIN_N、SIN_P・・・ギガビットイーサのチップからSGMII。無接続にする。
- RESIN・・LでPOR_BとPSをリセット
それから、MIOの割り当ては下の図のようになっています。
コネクタに出ているMIO[40:45]にはSDカードをつなぎます。ただし、これらの端子はLVCMOS1.8規格なので、SDカードインタフェースするにはベースボード上にレベル変換が必要となります。SDカードのWPとCDはEMIOを通じてPL内から接続します。
MIO[10:15]は、
- MIO[14:15] = UART0
- MIO[12:13] = UART1
- MIO[10:11] = I2C0 SDL,SDA
に割り当てられています。これらの端子はLVCMOS33です。用途は自由に決めて構いません。また、MIO0と9は3.3VのGPIOですので自由にして構いません。
なお、ZYNQの7020以下の石では、PLはArtixなのでユーザBankはHighRange仕様です。HighRangeでLVDSを使うには2.5VのVCCIO電源が必要となります。2.5Vでない場合はLVDSの受信はできますが、DIFF_TERMが使えず、またLVDSの送信はできません。
まとめると、
- メインの電源供給は3.3Vのみ。各バンクのVCCIOは自由に設定してよい。
- ユーザ用にはBank13,33,34,35が使用できる。
- SDカードはMIO40~45 (1.8V規格) に、レベル変換ICを通じて供給する
- EN1=H、PGOOD=Open、MODE=LまたはH、JTAGMODE=L、VBAT_IN=バッテリ、RESIN=プルアップ、NOSEQ=オープン、SOUT_N、SOUT_P、SIN_N、SIN_P=オープン、MIO[10:15]=UARTやI2Cでご自由に
- USBとPHYにはコネクタをつなげばよい
となります。
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