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2019.01.03

AD9717の出力を±1V振る

一昨日のシミュレーションによって、AD9717で作ったDACから±1Vの振幅を出すには、完全作動アンプの帰還抵抗を大きくすればよいことがわかりました。

しかし、帰還抵抗を499Ω→2kΩに増やしたところ、再び波形にひげが出る現象が再発してしまったのです。

Scope_3

このヒゲを抑えるには、完全作動アンプの入力抵抗を減らせばよいのですが、電源をONにしたまま抵抗をいろいろと取り替えていたら、AD9717が出力を出さなくなってしまいました。

どうやら通電中の抵抗交換によって壊れてしまったようです。テスト用のCosmo-Z Miniはもう予備がないので、古い試作機を出してきました。

Sisakuki

試作機と本番機では、完全作動アンプの型番が違います。

試作機ではTHS4521という低消費電力で遅いタイプのものを用いていました。とりあえずこの基板で実験してみます。

現在の回路の等価回路を示します。

帰還抵抗が2kΩ//3pFで、入力抵抗が499Ωです。この電流源がAD9717です。Viと書かれた部分の電圧をオシロで測ります。

Where

まずはデフォルトの回路。入力抵抗499Ωで、帰還抵抗が2kΩです。1.25V付近を中心に大きく振れています。

Scope_1

次は、完全作動アンプの入力抵抗を100Ωに減らした場合の波形。だいたい1V前後で振れています。この場合はヒゲが出なくなりました。

Scope_0

原因はよくわかりませんが、AD9717の出力にヒゲが出るかどうかは、Viの部分(つまりAD9717の出力端子)の電圧が関係しているものと思われます。

とりあえず100Ωと2kΩで振幅約1Vの綺麗な正弦波を作ることができるようになりました。

Scope_4

THS4521を使ったCosmo-Z Mini試作機から出した正弦波を、Cosmo-Z Miniに入れて測ってFFTしてみました。

高調波は-70dBくらいでした。

Ths4521

THS4521は周波数特性が悪いのによく頑張っているなという印象です。

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