Cosmo-ZのADCの実力
ZYNQ搭載の高速ADCシステム「Cosmo-Z」で使っているADCのチップは、最高サンプリング速度は125MHzですが、真の実力はもっと上のところにあります。
あくまでもサンプリング速度が125MHzというだけであって、入力のスイッチが開いて実際にIC内部のコンデンサにサンプリングしている時間は1.5nsくらいなので、600MHzくらいまではいけるはずです。
下の図は24chに拡張したCosmo-Zです。実験機なのでいろいろと配線が出ていますが・・
Cosmo-Zにはアンチエイリアシングフィルタが入っていますが、アンダーサンプリング用に回路を変更します。
こうして得られた周波数特性は、
約150MHzで3dBダウン、1GHzくらいまでなら20dBダウンくらいで測れることを示唆する結果となりました。
試しに、1.9GHzの正弦波をキャプチャしたところ、ちゃんとそれらしく見えています。
BPFで62.5MHz(サンプリング周波数の半分)の帯域幅に絞ってあれば、0~1GHzくらいまでの任意の周波数の信号を、アンダーサンプリングを使って測定可能といえるでしょう。
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