ZYNQのLinuxにおける無線LANの速度を測ってみた
先日の検証でElecomのWDC-150SU2MがZYNQ Linuxから動くようになったので、ZYNQのLinuxから無線LANを使った場合どのくらいの速度が出るのかを、様々なWiFiアダプタで調査してみました。
使ったボードはZynqberryで、OSはUbuntu Linux 18.04です。
現状、ARM版Linuxで動くUSB-Wifiアダプタというと正直あまり多くないのが事実です。
上の写真のWiFiアダプタは、左から順にGW-USNano2、WDC-150SU2M、TL-WN725N、WLI-UC-GNM2です。入手できてARM版Liunxから使えるアダプタは現時点でこのくらいしかありません。
最近ではGW-USNano2も入手できなくなってきたので、これらのWiFiアダプタの実力を測り、GW-USNano2の後継となる品番を選定するのが目的です。
無線LAN親機にはTP-Linkを使いました。
(画像はAmazonより)
まず、GW-USNANO2Aです。nmcliで接続の状況を確かめます。
root@zynqberry:~# nmcli device wifi
IN-USE SSID MODE CHAN RATE SIGNAL BARS SECURITY
* TP-Link_XXXX Infra 8 405 Mbit/s 72 *** WPA1 WPA2
速度の測定方法ですが、LANはFTPサーバを使いますが、今回はWANへの通信速度も測ることにしました。
Windowsではhttp://fast.com/jaとか回線速度測定サイトがいっぱいあるのですが、Linuxにはspeedtestという回線速度を測るアプリがあるので、これを使ってみます。
使い方は、speedtest --server サーバ番号 です。
サーバ番号はspeedtest --list | grep Japanとすれば日本にあるサーバの一覧が取得できるので、近くて速そうなサーバを選んでテストします。
SINETに20Gで接続されたOPEN Projectというのが強そうなので、これを使ってみます。
root@zynqberry:~# speedtest --server 15047
Retrieving speedtest.net configuration...
Testing from Fujitsu (124.26.42.4)...
Retrieving speedtest.net server list...
Retrieving information for the selected server...
Hosted by OPEN Project (via 20G SINET) (Tokyo) [6.34 km]: 14.114 ms
Testing download speed................................................................................
Download: 4.21 Mbit/s
Testing upload speed......................................................................................................
Upload: 30.11 Mbit/s
WANへのダウンロードは4.21Mbit/sで、アップロードは30.11Mbit/sと出ました。
LAN上でのFTPの速度はPUTが4.9MbpsでGETが5.9Mbpsでした。WANのほうが速いですね。パケットがロスしているとか、再送とかのタイミングの問題なのでしょうか。
次に、切り替え候補本命のWDC-150SU2Mを試します。
Hosted by OPEN Project (via 20G SINET) (Tokyo) [6.34 km]: 15.966 ms
Testing download speed................................................................................
Download: 23.55 Mbit/s
Testing upload speed......................................................................................................
Upload: 27.19 Mbit/s
上り下りとも25Mbps前後出ていました。
FTPもPUTが28Mbps、GETが21Mbpsと4つの中では最優秀でした。
次はTL-WN725Nです。筐体金属部分が金色に光っていて格好いいのですが、その実力は如何に。
root@zynqberry:/ramdisk# nmcli device wifi
IN-USE SSID MODE CHAN RATE SIGNAL BARS SECURITY
* TP-Link_5D26 Infra 8 44 Mbit/s 93 **** WPA1 WPA2
Hosted by OPEN Project (via 20G SINET) (Tokyo) [6.34 km]: 19.176 ms
Testing download speed................................................................................
Download: 18.48 Mbit/s
Testing upload speed......................................................................................................
Upload: 22.74 Mbit/s
speedtestでは20Mbps前後を叩き出しています。
FTPの速度はPUTが26Mbps、GETが21Mbps前後でした。
最後はWLI-UC-GNM2。Ralink RT3070を使っているようです。
このWiFiアダプタではなぜかspeedtestツールがうまく動きませんでした。
FTPはPUTが14Mbps、GETが23Mbpsと中間の性能でした。
☀
結論としては、私の手元にあった4種類のWiFiアダプタの中ではWDC-150SU2Mがベストでした。
WDC-150SU2Mで使われているWiFiチップ「RTL8188EUS」のドライバがwpa_supplicantに対応していないらしく、Ubuntu 14の頃はなかなかうまく動かなかったのですが、Ubuntu 18になってNetworkManager(nmcli)を使うようになってからはすんなりと動くようになりました。
私の環境ではZynqberry + Ubuntu18なのでWDC-150SU2Mが素直に動きましたが、PetaLinuxやDebianを使っている方はどうなるかはわかりません。やはり、Ubuntu 18最高です!
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