AgilentのE4432Bが壊れたので分解した
長年使っていたAgilentのE4432Bが壊れました。もともと中古で30万円くらいで買って、いろんな回路の周波数特性を調べるのに重宝していたのですが・・・( ノД`)シクシク…
突然、信号の出力が極端に弱くなってしまって40mVくらいしか振幅が出なくなりました。信号は出るのですが、振幅がとても低いうえになめらかに変化してくれないのです。ディジタル的な何かの線が切れたんじゃないかと思うのですが・・
開けて自分で直せないかなと思うのと、せっかくなので後学のために高額な機器を分解してみようと思い、やってみました。
まず、ケースを開けます。後ろにある4つの足と、側面の手持ちのバンド、底面にある足を外して、包んでいる胴体を抜きます。
中からまたケースが出てきます。何やらスロットに挿すモジュールやコネクタの意味を図解で説明してくれていますね。
では左側の大きな天板を外していきます。
底面に見えるのはDSPが乗った基板。左にあるのは波形発生器っぽいボードです。
写真の下側にある金属製のモジュールから同軸ケーブルが何本かはえています。
↓の同軸ケーブルは、信号出力モジュールと背面パネルをつないでいます。
下の写真のくねくねしたパイプは、金属パイプ製の同軸ケーブルです。出力信号であるRF(~3GHz)はすべてこの金属製同軸ケーブルになっています。
壁面から出てきた信号が灰色のモジュールに入って、またパイプが出てきて左側のモジュールに入っていきます。おそらく変調器とRFパワーアンプじゃないかと思うのですが、よくわかりません。Made in USAと書かれています。マイコンとかどこの国でも作れるやつは中国製もありですが、やっぱり心臓部はアメリカ製ですね。とにかく、これは開けちゃいけない感が漂う風格のブラックボックスでした。
右側にある金属製の塊の部分は横から開くようになっていて、スロットに金属製のモジュールが刺さるようになっています。
上から順番にOutput Board、Reference Board、Synthesizer Boardということなのですが、ご覧のような金属の塊のモジュールがささっていて、開けちゃいけない感じがするので中身は確認していません。
高級計測器を分解してみてわかったのは、
- 外側の筐体が受けた衝撃は、内側の筐体には直接伝わらない(背面のフレームに伝わる)
- 背面のフレームが受けた衝撃も、内側の筐体に伝わらない(二重三重のフレーム構造)
- 重要なモジュールは金属ケースに入っている
- 基板は着脱式で、別の基板は直角に交わる
- 前面の操作パネルに与えた衝撃は、本体基板には直接伝わらない
という感じでした。
高級計測器が重いのは、二重三重のフレーム構造になっているからなのでしょう。基本的に鉄でできているので重いし、ノイズ対策の効果もあると思います。基板と基板が直角に交わるのは、メインテナンスが容易になるだけではなく、ノイズ対策の意味もあるのかもしれません。
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