2022年度の計画
特電の決算期は4月末です。3月末は例年案件が込み合っているので避けたいというのもあるし、GWを利用して部品の棚卸をするのでちょうどよいというのもあります。
さて、2021年の業績をまとめてみると赤字でした。原因としては、半導体不足でドイツ製のFPGAボードが製造されず入荷できなかったというのが大きいです。自社製品部門はそこそこの実績だったのですが、海外輸入部門にものすごい注文残高が残っていて、これがすべて正常に出荷されていれば黒字だったと悔やまれるのですが仕方がないですね。
半導体不足は2023年まで続くようなので、今までのように自社でFPGAボードを作ったり、海外のFPGAボードを輸入して販売したりといったビジネスは2022年度だけでなく2023年度も厳しいことが予想されます。現に、来年度の生産計画を立てて、2023年末ごろに入るFPGAの発注をしているくらいです。
そこで、特電も業務の大きな転換をしようと思います。計画を立てて成功しそうなことだけをやるというのは基本的にはできません。当たり馬券だけを買うことができるかという問題と一緒です。
うまくいくプランもあれば失敗するプランもあって、実際に少しやってみないとわからないのが現実です。ですから、半導体不足の中でもできそうなことをいろいろピックアップして、それを手あたり次第やってみることにします。
① MITOUJTAGをC#で作り直す
② 同人誌出版
③ Artix版の高速ADCボード拡張
④ Artix-7ボードのMIPI CSI拡張
⑤ Spartan-7ボードの改版
⑥ JTAGユーチューブチャンネル計画を実行に移す
⑦ JTAGセミナー開催
⑧ 半導体検査装置と検査サービス
⑨ 展示会出展
⑩ OpenOCDの研究とMITOUJTAGとの接続
⑪ Cosmo-Z Miniの改版
このようなことを計画しています。
特に力を入れたいのは同人誌の出版です。私は7年間ほどZYNQを使ったシステムを構築しててきましたが、その際に得られたノウハウをブログに書き溜めてきました。それらを一度整理して、出版したいと思います。
200ページくらいの本を100冊刷ったら印刷代は18万円くらいで、そこからは冊数と印刷代は比例するようなので、だいたい200冊くらい作って2000円~2500円くらいで、技術書典などで販売しようと思っています。
そもそも同人誌を作るのは売上目的ではなく、本を出すということで新たな人とのつながりができるからです。今の閉塞した環境を打破するのは、新たな人とのつながりを作らなければなりません。
2冊目の同人誌はFPGAでの物理計測について書きたいと思います。
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