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2023.06.16

ZYNQのADC/DACボードの火入れ式

ZYNQのADC/DACボードが実装から上がってきました。

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早速、おそるおそる電源を投入します。こういうときは、安定化電源を定電流モードにして、徐々に電流を増やしていくといいのです。

とりあえずMITOUJTAGでバウンダリスキャンしてみたらFPGAが見えました!

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これが見えるだけですごく安心できます。少なくとも電源のピンの間違いや、火を噴くような大きな間違いはなく、FPGAが活きているという証拠となります。

しかし、起動しない。。。

数時間のデバッグの末、原因がわかりました。

なんと、MIOの設定が間違っていたのです。

以前、特注用に作ったZYNQボードの違った基板の回路図をコピペしてきたので、この基板でも間違ってしまったのです。

Bootmode

↑どこが違うかわかりますか?これだとNANDブートモードになってしまいます。

とりあえずHでなければならない信号をHにするために隣のコンデンサにくっつけました。

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これで、適当なSDカードを挿入すると・・・

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やった!起動した!

UARTのコンソールはまだ使えないけど、BGAの端子がチカチカと動いて起動したのが見えました。

間違っていた箇所はMIO5をプルダウンしてしまっていたことです。

MIO5がLだとNANDモードになってしまいます。プルダウン抵抗を外しただけだとバウンダリスキャンではHレベルとして認識されるのですが、どうやらそれでは足りないみたいで、ちゃんとプルアップしなければPSはプルアップとして認識してくれないようでした。

おそらく、バウンダリスキャンはPLの機能で、実際に見ているのはPSだから、PSとPLで閾値とか違うんでしょうね。

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それから、ZYNQにリセットをかけたとき、ZYNQは起動しようとしてMIO40とかMIO36とかにパルス的なのが出ます。MIO5が中途半端だとMIO40つまり、SDカードのところの信号が出ないのです。これで間違いに気が付くことができました。

MITOUJTAGを使っていなかったらこの間違いを見つけるのに1日以上かかっていたでしょう。

とりあえず、基板が届いた日に基本的な動作確認まで完了です。

動いて本当によかった。

ボードの開発って本当に緊張します。

 

 

 

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