PINダイオードスイッチの改良
PINダイオードスイッチで16GHzを確実にON/OFFできるよう、ダイオードに並列にコイルを入れてみました。
「RFワールド No.28 マイクロ波回路の基礎/設計/製作法」によれば、ダイオードスイッチのOFF時の容量と共振するようなインダクタを並列に付けて、特定の周波数でのOFF比を高めるということでした。
それで、ダイオードに並列にインダクタを入れたのがこちらです。
インダクタだけだと直流を流してしまうので10pFくらいのコンデンサとインダクタを直列にして直流を阻止しています。10pFのコンデンサは16GHzにとってはほぼ導体ですから。
その結果ですが、いままではっきりとOFFできなかったものが、
こんなにしっかりとOFFできるようになりました。ON/OFF比は12dBくらいでしょうか。
なお、このPINダイオードはガラスパッケージで割れやすいので、取り扱いに要注意です。
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