万能基板で作ったPLL回路を改良して、微弱なアナログ信号(しかも正負電圧)をリファレンスにできるようにしました。
本当ならば正負電源を使って作るべきなのですが、簡略化のためにコンデンサで切って1/2VCCを基準にしていたのですが、千石電商とかで買ってきたバラの抵抗を使って1/2VCCを作ってはいけないということを思い知りました。
Digikeyでチップ抵抗を買った場合は同一ロットなのですが、秋葉原の店で売っているバラの抵抗は同一ロットとは限らないから、一つ一つのばらつきが大きいのですね。だから、コンパレータの+入力とー入力を抵抗分圧で1/2VCCで作ると、結構な誤差が出るわけです。単電源でやりたいなら集合抵抗を使うべきでした。
さて、このPLLは下の図のような回路になっています。逓倍比は6倍ですが、入力したリファレンスをそのまま6倍するか、2分周してから12倍するかが選べるようになっています。

世の中にあるPLL回路は入力周波数は一定でNを変えることで周波数を変化させますが、この回路はNが一定で入力周波数を常に6倍するという動作をします。
ですから、PLL周波数シンセサイザというより、逓倍器といったほうが正確です。
●x6倍の動作
x6倍の動作を見てみると、だいたいどの周波数でも綺麗に逓倍できていますが、VCOの発振周波数が10MHzくらいのときにジッタが増えています。
オープンループの特性をボーデ線図で見てみると、160kHzくらいでゲインが1になって、そのときの位相余裕は70°くらいあります。VCOが10MHzに相当するのは入力周波数が1.6MHzくらいですが、このときのゲインは-25dBくらいで位相余裕は25°くらいしかありません。

PLLの位相余裕は、CRのフィルタだけでなく、分周器の遅延時間も加えなければなりません。74HCロジックで作っているから20nsくらいの遅延があるとしたら、10MHzに対して20%くらい=36°くらいの位相遅れが加算されるから、180°位相が回りますね。つまり、VCOが10MHzくらいのジッタの増加は、-25dBしか落とし切れていないリップルによるジッタなのではないかと思います。(よくわからん)
●x12/2倍の動作
次に12/2倍した場合の動作をご覧ください。入力を100kHz~2MHzまでスイープして、PLL回路の出力を見ています。
分周比が12になるのでループの特性も半分になるはずです。

上の動画では入力が300kHzくらい以下のとき(比較周波数が150kHz以下)と、入力が1.8MHzのときに、ジッタが大きくなっています。
入力周波数が300kHz(比較周波数が150kHz)のときはループの帯域が70kHzなので比較周波数によるジッタを落とし切れていないのでしょう。逆に入力が1.8MHzのときは比較周波数が0.9MHzくらいでのリップル成分によってジッタが出ているものと思われます。その間はなぜ綺麗なのかと言われると、おそらく位相余裕が十分にあるからではないかと思います。
(これもよくわからん)
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